2011年1月4日火曜日

スポンサー様より開発機材を提供していただきました

昨年のクリスマス前のことですが、スポンサー様より開発機材を提供していただけました。

ちょうど所有するMacBookでは、開発はもちろん、僕の通常の使い方でもメモリ不足が頻繁に起きるなど、かなりつらい状況でしたので、開発機材の提供は本当に神からの贈り物のように感じました。

提供いただいた機材は、

  • MacBookPro 15' 8GBメモリ、ハイレゾ(無光沢)
  • iPad WiFi 32GB
  • iPod Touch 32GB
  • 各種アダプタやドック

と僕がちょうど所有していなかった、iPad、iPod Touch 4Gも含まれています。

本当にありがたいことです。

しかし、これらの機材を実際に受け取るまでは、毎日非常に心配でした。
というのも、僕が滞在中の比国では、クリスマスシーズンの荷物が届かないなどのトラブルが割と起きやすいからです。

以下に、スポンサー様から発送された機材を僕が受け取るまでのストーリーをお話したいと思います。
この情報が比国に限らず、海外に滞在中のエンジニアの方々の電子機器類の国際貨物の輸送、受け取りに関する知識の一助になれば幸いです。

また、

僕とスポンサー様がとった手段よりももっと良い方法、特に関税を無料、もしくは低料金で済ます方法などご存知の方がおられれば、コメントいただけますと幸いです。お勧めの方法やテクニックなども大歓迎です。


ここからが説明です。

比国のAppleStoreではiPadを売ってないため、スポンサー様には日本のAppleStoreで全ての機材を購入していただき、比国の地方都市の自宅に国際貨物輸送していただきました。


スポンサー様側では次のような作業とご報告をいただけました。

該非判定書に関する作業

  • 3台ともリチウム充電池を内蔵しているので、国際輸送する為には「危険物でない」証明書=該非判定書が要るらしく、Apple Japanに電話して3台の該非判定書を依頼。
  • 本来3台ともシリアル番号が要るが、発送前ではシリアル番号を確認不可能だったので、AppleStoreの注文番号を伝えて、免除してもらった。
  • PDFで入手した該非判定書にはシリアル番号は記載されていなかった。
  • シリアル番号は、日本Apple側が、目の前に無いApple製品について該非判定書を発行するために「本当に日本Appleが販売した製品か」を確認するためだけに必要だった模様。


次の国際貨物輸送会社に電話して問合せた。

  • 1)Federal Express: Kidapawan City 9400,PH にdoor to doorで国際輸送可能。
  • 2)DHL: Kidapawan宛て貨物はManila着から更に約7日間かかる。
  • 3)UPS: 現時点で、比国の個人宛て貨物は扱わない(対象外)。
  • 4)郵便局EMS: 比国宛の荷物はマニラ到着まではWeb荷物追跡できるが、そこから先はWeb荷物追跡できない。


結果、日本から比国への輸送にはFeDexを利用する事を決定。

梱包作業など


  • 新品と判定されて高い関税をかけられないために、各製品ともカッターナイフで箱を開けて、プラスチックバッグを開けて、「使用済み」風にして、再びガムテープで閉じた。
  • 3台を1つのダンボール箱に梱包した。
  • 寸法55*35*38(cm3)、8.5kg、FeDex IE(International Economy)を利用してJPY24,671かかった。

出荷作業など
  • 日本FeDexに集荷予約の電話を入れると「NTCを得ましたか?」と聞かれた。
  • ワイヤレスデバイスの輸送にはNTCが要るとの事だが、比国側で情報収集した結果、NTCは携帯電話の輸入時に求められるが、WiFi等の無線LANだけ搭載する電子機器の場合には無くても問題なかった。
(僕から「下手にNTCを得ると比国側でぼったくられます。」と伝えました)

結果、NTCを取得しない事にした。



  • FeDexの送り状であるAWB(Airway Bill)に次の様に記載した。
  • 日本AppleStoreでの購入金額を真面目に記載すると、比国側での関税が恐かったので、MacBookPro (used) JPY12,000、iPad (used) JPY
  • 12,000、iPodTouch JPY2,000、合計JPY26,000。目的=GIFT。
  • 集荷にて発送
  • 翌日トラッキング番号の連絡をFeDexより受け、連絡。


ここまでが、スポンサー様の作業、報告で、次は僕のとった行動です。

  • トラッキング番号を含め、発送に関する全ての書類のコピーをPDFで送っていただきました。
  • すぐさま、トラッキング番号をFeDexのサイトに入力し確認するとともに、「デリバリー」というiOSアプリにも同様に登録し、いつでも追跡できるようにしました。

FeDexだとEMSと異なり、ここ比国であってもほぼトラッキング可能です。EMSの場合は、マニラに到着後は追跡不可能な状態になります。しかし、更新は人の手で行われているらしく、更新忘れもあったりしますので、完璧ではありません。


以前、参加している、あるプロジェクトのステッカーを送っていただいたときに、6,000円という荷物の値段に対して、約6,700円の税金がかかったことがあったため、荷物が税関を通過し、FeDex(実際にはFedexはフィリピンからなくなっており、別の提携現地企業が配送を行っている)の集配所に移動されたタイミングで、税金の価格を電話で確認しました。

約7,000円とのことだったので、安心しました。

スポンサー様が気を利かせてくれて、中古品として発送していただけなければ、とんでもない金額が請求されたことが予想されます。(比国ではクリスマス時期はなぜか、関税も値上がりしますし。)

また、EMSと違い、ドア2ドアサービスなのも成功です。EMSだとたまに届かない、1ヶ月くらい後に届けられる、または荷物が行方不明になったりします。また、最寄りの郵便局に足を運び、確認しても、実際には荷物は到着しているのに「ない」などと言われる事があります。

ということで、発送から約9日間かかったわけですが、無事「予定通りのスケジュール」で機材を受け取る事ができました。(スポンサー様、お疲れさまでした)

しかし、可能な限り、現地のAppleStore(オンラインまたは、直営店)で購入するのがいいでしょう。関税は気にしなくてもいいし、ドア2ドアで配送してくれるはずです。
余計な心配をしたくない方は、是非そうしてください。(比国でiPadが販売されていれば、僕もそうしていました)

最後に、スポンサー様からいただいた機材をiPhone 3GSで撮影しましたので、感謝の意味も込めて掲載します。

本当は梱包されているところから写真を撮ろうと思っていたのですが、安心感と嬉しさのあまり忘れてしまいました。文句のつけどころの無い、完璧な梱包でした。



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